敏感気質と呼ばれるHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)。
感受性が豊かすぎるが上に傷つきやすく、非常に生き辛い特性です。
そのため、仕事における不安や悩みも多く、「なかなか仕事が上手くいかない」「仕事でストレスを受けやすい」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか?
事実、私もHSPで、
- 「他の人の声が気になって仕事に集中できない」
- 「上司の顔色ばかり伺うようになってしまった」
- 「失敗がずっと忘れられず苦しい」
- 「作業中に話しかけられると気が散る」
- 「人に見られながらする仕事が苦手」
などなど、仕事上で辛いと感じる点が多々あります。
そこで今回は、「HSPに向いている仕事と不向きな仕事がなんなのか」についてまとめてみました。
HSPで職場環境に悩んでいる方、これから転職を考えている人などは一度ご覧ください。
HSPについては下記記事に詳細をまとめているので、合わせてご覧ください。
HSPに向いている仕事は?職場環境はどう選ぶ?
HSPに向いている仕事の特徴には下記のようなものが上げられます。
- 芸術や創作に関するお仕事
- 人に寄り添い、時には癒してあげる仕事。
- 自分のペースが乱されない仕事
- 個人プレイの多い仕事
- 自然・動物と触れ合う仕事
HSPは非常に感性が豊かなため、デザイナーやライター、ハンドメイド作家など芸術や創作に関わる仕事が向いています。
その他にも、自分のペースが乱されない仕事や、チームプレイではなく個人プレイの多い仕事など、集中力を保てる仕事の方が適しています。
では、このような特徴に当てはまる仕事には、どんなものがあるのでしょうか?
まずは向いている職種について紹介していきます。
HSPに向いている15の職種『IT職や芸術、自然に関わる仕事』
下記にHSPに向いている仕事の特徴に当てはまる職種を15個、紹介していきます。
- WEBライター
- デザイナー
- システムエンジニア
- インフラエンジニア
- 家事代行
- アーティスト
- 整体師
- マッサージ師
- カウンセラー(相談員)
- トリマー
- 動物の飼育員
- 花屋
- 学芸員
- 倉庫・荷受作業
- ハンドメイド制作
ざっと、特徴に当てはまる仕事を上げてみると上記の15種類。
自分のスキルが勝負になり個人プレイの多い職種、人の悩みに寄り添い解決してあげる職種、自然や芸術に触れる職種などが上げられます。
もちろん、なりたいからと言ってすぐに就ける仕事ばかりではありません。
ただ、SEやデザイナーなどは職業訓練や専門学校などを通して勉強をしてから就けるケースもあるので、就職できる可能性は十分あります。
この中だと一番手取り早いのはWEBライターでしょうか。クラウドワークスなどで初心者から始めることができるので、企業に所属する前にスキルを積むのもありですよ。
HSPに向いている職場環境は『落ち着いていて個人のペースでできる職場』
もちろん向いている職種だからと言って、難なく仕事ができる訳でもありません。
大事なのは職種と職場環境の2つです。
人との関わりが多い職場であれば、いちいち人のことが気になって集中できない上に、ストレス負荷が多くなってしまいます。
そういう環境でHSPが働くと、常に空気を読まなければいけなくなって、段々疲れてしまうんですよね…。
また自分のペースでできる落ち着いた職場環境なのかどうかという点も非常に重要です。
「これやって、あれもやって」「これどうしたらいいかな?」なんて、自分勝手な人がたくさんいたり、体育会系でパワー系ごり押しの人がたくさんいる環境だと、HSPにとっては非常に辛いでしょう。
もちろん、HSPの人は決して仕事が遅いなんてことはありません。ただ、個人個人で得意なやり方がちゃんとあって、他の人のやり方を押し付けられるのが苦手なんです。
実際にHSPは非常に繊細がゆえに、仕事が豆で気配りが上手。ミスを嫌うため、きちんと最後まで仕事をこなすことができます。
ただ、集中できないことが原因で、その能力をなかなか発揮できないケースが多いんです。
どういった環境で仕事をするかどうかは非常に重要なので、個人のペースで落ち着いてできる職場環境かどうか、きちんとチェックしましょう。
HSPに不向きな仕事は?営業や接客はやっぱりダメ?
今度はHSPに不向きな仕事を紹介していきます。簡単にいえば向いている仕事の逆ですね。まずは、不向きな仕事の特徴を見てみましょう。
- 営業などの競争がある仕事
- 体育会系気質が多い仕事
- 接客などで多くの人と関わる必要がある仕事
HSPは競争を嫌い、馬力でなんとかするような体育会系の多い仕事と相性が悪いです。
また、営業・接客など、たくさんの人と関わる仕事も非常に苦手。
相手の声のトーンや口調で機嫌が分かってしまったり、いちいち人を傷つけていないかなどが気になってしまうため、人と接するハードルが非常に高いんです。
もちろん、コミュニケーションを取ることが苦手な訳ではありません。
繊細さゆえに、人に気を使ってしまったり、人一倍傷つきやすいのが原因なだけです。
HSPに不向きな職種『営業や接客、体育会系が集まる職種は不向き』
それでは、上記のHSPに不向きな仕事の特徴を踏まえて、具体的にどういった仕事が不向きなのかまとめてみました。
- 営業
- 事務職
- ディレクター
- プロデューサー
- 塾・学校の先生
- 現場監督
何度も言いますが、HSPに営業職は向いていません。
確かに人に商品を提案するという意味では、人に寄り添うことができる職かもしれません。
しかし、数字を追い、競争をし、時には人に罵倒される、こんなことが日常茶飯事な営業職は、人一倍傷つきやすく気を使うHSPにとって苦痛でしょう。
そういった環境にあえて飛び込むのもありかもしれませんが、正直私はおすすめしません。
HSPに不向きな職場環境『落ち着かずペースを確保できない環境は辛い』
もちろん上記に当てはまる職種だからと言って、必ずしもHSPに合わないという訳ではありません。
例えば営業でも、自分が自身を持って人に進めることができる商品であれば、気負いすることなく堂々と誠実に商品を勧めることができるはずです。
また、教える仕事や、リーダーポジションとして人をまとめる仕事も絶対に不向きだという訳ではありません。
何か役に立っている、まとめ役としてできていると実感することができれば、あなたにとってプラスになること間違いないです。
ただし、ひたすら競争して張り合ったり、体育会気質の多い人が多い環境だと苦労することになります。
どういう社風であるのか、経営理念やバリューなどを確認することが大切ですよ。
HSPが仕事で生き辛さを感じないための対処法
これまでHSPに向いている仕事と不向きな仕事について紹介していきました。
とはいえ、必ず向いている仕事に就けるとも限らないし、時には我慢することも必要です。
じゃあ、そんな環境の中で、どうしたら仕事で生き辛さを感じなくできるのか、対処法を簡単に紹介します。
仕事の失敗を責めない!失敗は誰にでもあることを理解する
自分がした仕事の失敗を絶対に責めないでください。
失敗は誰にでもあるし、あなたが起こした失敗よりも酷い失敗をした人なんて、数えられないぐらいたくさんいます。
それに、失敗をしたからと言って、明日死ぬ訳じゃありません。
もちろん繰り返さないように反省することは大切ですが、いっそ開き直って別のことを考えましょう。
いつまでも過去を悔やまずに、今と向き合うことが大切です。
自分のペースで仕事ができる環境を作る
自分のペースで仕事ができるような環境作りに務めることも大切です。
例えば、
- 仕事がスムーズにできるように自分なりのマニュアルや進め方を考えておく
- 上司に面談の時に相談して環境を工夫してもらう
- 部署の移動を申し出る
など、環境を変える方法は少なからずあるはずです。
今、いかにして自分が過ごしやすい環境を作れるかどうかを工夫してみてください。
職場で頼れる良き理解者を見つけること
HSPという言葉が広まってきた今でも、なかなかその繊細さを理解してもらうのは難しいです。
そんな中でも、あなたのことを理解してもらえる良き理解者がいれば、ぐっと過ごしやすくなります。
先にも言ったように、なかなか理解してもらうことは難しく、「自分はこんな人間で、こんなことが気になっている」なんて、なかなか言えないですよね。
でも、ちょっとだけ勇気を出して、上司や同僚に「こんなことで悩んでいるんだ」と素直に打ち明けてみることで、以外とすんなり理解してもらえるかもしれません。
もしかしたら、あなたの周りにもHSPがいるかもしれないですからね。
例え理解されなくても、少し分かってもらえるだけで過ごしやすさはずっと変わりますよ。
まとめ
正直、いますぐHSPが過ごしやすい仕事を手に入れることは難しいです。
もしここで上げたような職種のスキルがないのであれば、専門学校や職業訓練を受ける必要があるし。
今すぐ転職するというのは難しいでしょう。
だからこそ、急がずゆっくりと環境を変えてみてください。
今やっている仕事をしながら転職のために勉強するのも良いですし、上司や同僚に打ち明けてみるのも、決して悪いことではありません。
まずは、今仕事で辛いと思っていることを紙に書き出してみて、それぞれどのようにしたら解決できるのかを考えてみてください。
一つ一つ課題を解決するのは得意なはずですからね!
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